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こんにちは。 CEL英語ソリューションズ最高教育責任者の江口裕之です。 通訳ガイド試験(英語)第1次筆記試験は、英検やTOEICなどと違い、日本に関する質問に英語で答える「日本事情関連英作文」という独特な設問分野があります。最新の本試験問題から年度順に設問内容とCELオリジナル解答例をシリーズでご紹介しています。2008年度の通訳ガイド英語第1次筆記試験をご受験予定の方はぜひ参考になさってください。 今回はその5回目、2003年度問題を見ていきます。 ●設問(2004年) あなたが外国人観光客に日本の街を案内したところ、その人が廃業した銭湯を指さしてあれは何かと尋ねました。この質問に関して、銭湯とは何か、そして銭湯が廃業する社会的背景、という二つの点に必ず触れ、英語で答えなさい。 ●着眼点 解答に含めるべきポイントを整理しましょう。 1. 銭湯とは何か。 → 数世紀前からある公共の風呂場で、浴場と地域の集いの場としての役割を果たしてきた。入湯料は数百円で、男女別に分かれており、洗浄施設と大きな風呂桶がある。 2. 銭湯が廃業する社会的背景。 → 内風呂が一般的になり、公共浴場の必要性が少なくなったため、商売が成り立たなくなった銭湯も多々ある。 ●解答作成要領 1. の点については、銭湯の内部を見たことがない人にもわかりやすいように説明します。さらに、「昔は銭湯が各地域に最低1つはあった」という情報も付け加えておくと、かつての銭湯の重要性が伝わるでしょう。2. の点については、内風呂の一般化が最大の理由ですが、大型のスーパー銭湯やスパなどが登場したことも背景にあります。事実、銭湯には内装を大幅に改造して人気を博しているものもあります。ですが、問題にある「社会的背景」とは、スーパー銭湯の人気などではなく、おそらく、銭湯がかつて果たしていた地域社会の集いの場としての役割が内風呂の登場によって不必要になったという日本人の社会生活の変化に対する説明を求めているのでしょう。そこに絞り込んで説明をした方が筋が通った内容になりそうです。 ●解答例 That used to be a public bathhouse or “sento.” Sento have been around for several centuries, and have served both as bathing facilities and as a meeting place for people in the community. A typical sento charges a few hundred yen and has separate areas for men and women. Inside, there is a washing area and a large tub for soaking. There used to be at least one sento for each community. Now that most Japanese homes have their own baths, the popularity of public baths has declined, and many of the traditional sento have been forced out of business. 日本事情関連英作文問題の解答には、「ほどよい情報量」という感覚が必要です。自分の知識や意見を羅列することよりも、相手が求めている情報(=設問で求められていると思われる情報)を適切な分量(=解答欄に収まる分量)提供することが大切だと言えます。 では、次回をお楽しみに。 |
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